こんにちは、ブロガーのぼっけんです。
皆さん投資で失敗したことありますか?
投資をしていく上で失敗はつきものですよね。
しかしできることなら失敗は避けたいものです。
ぼっけんはこれまでに何度となくいろんな失敗をしてきました。
その失敗を忘れないためにも今回はその失敗の1つを皆さんに披露しようと思います。
この記事のもくじ
失敗した投資
今回披露するのは株の信用取引で3日で2千万円大損した話です。
2百万じゃなくて2千万です!
今思い出してもすっごく悲しい経験ですが
この失敗談を披露する事で皆さんの失敗が少しでも減れば嬉しいです。
信用取引
信用取引とは投資金を担保に投資金以上の取引を行うことでFXや仮想通貨でいうところのレバレッジ取引に当たります。
株式投資の場合は信用取引で証拠金の3倍までの取引を行うことができます。
失敗した銘柄はグッドウィル
それは10年程前にさかのぼります。
グッドウィルと言う会社知らないですよね?
ぼっけんが3日で2000万円を失った株式会社です。
既に無くなってしまった会社なので若い人は知らないと思いますのでまずはグッドウィルについて説明します。
創業者はあのバブルの象徴として有名なジュリアナ東京を作り、次に六本木ディスコ「ヴェルファーレ」を作って一躍有名になった人物、折口雅博社長です。
その後人材派遣会社グッドウィルを創業しました。グッドウィルの傘下には福祉介護会社のコムスンもありました。
1990年代中盤以降の経済誌などでは、ベンチャービジネスの旗手としてソフトバンクの孫正義、ワタミの渡邉美樹、パソナの南部靖之、エイチ・アイ・エスの澤田秀雄らと共に取り上げられていました。
2006年には、グッドウィルは人材派遣の大手「クリスタル」を買収して売上高7000億円を超え業界トップに躍り出ました。
その当時は飛ぶ鳥を落とす勢いでホリエモンのプライベートジェットは中古だけど俺のは新品だと豪語していたり、沢尻エリカや南明菜が愛人という報道が出たりして凄かったです。
そして問題の2007年、当時ぼっけんは兼業投資家として株式投資をしながら調子に乗り始めてた頃でした。
不祥事で信用売り
そしてその年、グッドウィルが不祥事を起こしました。
有名になった「データ装備費」名目で200円を天引きしていた問題、いわゆるピンハネや禁止されていた二重派遣などが一気に表面化しました。
この不祥事の発端が派遣労働者が現場で事故に遭ったのに労災が下りなかった事でした。
ぼっけんはこの時ニュースを見て思いました。
「あっ!この会社潰れるな!よっしゃ空売りしたろ!」
空売りとは
空売りとは証券会社に株を借りて先に市場で売ってしまい値段が下がった頃を見計らって市場で株を買いなおして証券会社に株を返すと言うシステムで、その差額が利益になります。
つまりぼっけんはグッドウィルの株がこれから暴落すると読んだんです。
予想的中で500万の利益
予感は的中!
その後順調にグッドウィル株は値段を下げ続け、ぼっけんはウハウハ状態で
「もう500万も儲かった!もっと売ったろ!」
とバンバン売り浴びせました。
空売り禁止銘柄へ
しばらくするとグッドウィル株は空売り禁止銘柄に指定されます。
これはあまりにも空売りをする人が多い時に取られる措置の1つです。
これで新規に追加で売りを浴びせることはできなくなりましたが既に充分な売り建玉(売りポジション)を持っていました。
「あとは倒産するのをゆっくり待つだけだな」とゆったりと構えてました。
ポジションを保有したまま出張
当時は市場の開く9時にはパソコンの前に座り市場の閉まる15時まではトレードをしていなくてもパソコンとにらめっこしていましたが、信用取引で売りまくって新規売り禁止になった後はやることもほとんどなくなってしまったので、ここで調子に乗ってポジションを持ったまま別の仕事で東京に一週間ほど出かけることにしました。
ちょうどコールドストーンが日本に進出してきた頃で早速六本木ヒルズのコールドストーンに行ったりして楽しんでいた時に事件が起きました。
下落中の増配
なんと グッドウィルがこの倒産に向かってまっしぐらに株価が下落している中で増配を決定したのです。
市場はすぐに反応しました。
増配された配当を考えると投資妙味がいきなり出てきたのです。
ストップ高へ
すぐに買いが買いを呼び瞬く間にストップ高を付けました。
ストップ高とはあらかじめ決められた一日の値動きの幅の上限に達した状況で、逆に下がった場合はストップ安と言います。
「マジか!? 折口社長なんでもありかよ!」
汚いやり方に毒を吐きましたが、折口社長も生き残るために手段を選んでいられなかったのでしょう。
ぼっけんはいわゆる踏み上げを食らい一気に利益が吹き飛びましたがまだプラスだし明日の朝には寄り付いて、いくらかまた下がるだろうとこの時は思っていました。
2日連続ストップ高
翌朝、ガラケーで確認すると全く寄り付く気配はありません。
それどころかあれよあれよと2日連続ストップ高です。
流石に焦ってきます。
「どうしよう、このままストップ高が続いたら破産してしまう!」
恐怖に襲われもう東京で仕事どころではありません。何とか用事を終わらせて早く戻ろうとしますがそんな時に限ってうまくいかずこの日もホテルに泊ります。
3日連続ストップ高
翌日死んだような顔でガラケーを見ると未だ寄り付く気配はなく結局3日連続ストップ高でした。
「あぁ、もう終わったわ」と死んだ魚のような目になっていました。ようやくその日仕事がひと段落して自宅へ帰ることができました。
「このままいけば確実に破産だ。どうしよう。」
とぐるぐる考えていましたが既に成り行き買いの注文は入れているので他にできる事はありません。
4日目に寄り付き
翌朝パソコンに座って祈るような気持ちで板をみていると祈りが届いたのか、ついに寄り付きました。
全売り建玉の成り行き買いの注文を出していたのでそこで全てが決済されました。
幸いにも証拠金以上の損失は免れましたが損失は2000万を超えていました。
寄り付いたことでとりあえず安堵し借金にならなくてよかったと思いましたが負った傷は大き過ぎました。
その後も絶対グッドウィルは倒産すると思っていましたが決済してしまったので既に売り禁ですからもう新規に売り建てることはできません。
その後を静かに見守りました。
結果は倒産
結果は予想通りグッドウィルは倒産しました。
予想は的中しましたが、ぼっけんは大打撃を食らってここからしばらく株式投資ができませんでした。
失敗の原因
失敗の原因は自分を過信して資金の大半を証拠金にして無理な売り建玉を持ったことでした。
もしこれがレバレッジが効いていない状態なら一時的な上昇は耐えることはでき、ストップ高の後の寄り付きで売り禁でなければさらに売り建てていたでしょう。
売り禁なので追加はできませんが、そのまま倒産を待つだけで売り建玉の金額が全て利益になっていたと思います。
相場にタラレバはありませんがあの時こうしていればと悔やまれます。
失敗から得た教訓
しかし悔やんだからといってどうにかなるものでもないのでこの教訓を次の投資に生かしていこうと思います。
- よほどの場面でなければ全力でいかずに必ず余力を残す事 。
要は通常時はレバレッジをかけずに投資を行うという事です。 - 自分のポジションを過信せず最悪の事態も想定する事。
成功している時ほど必要でした。
どこの本にも書いてある基本的な事ですがやはり一朝一夕にはできません。
利益が出ていればもっと投資したくなる誘惑は大きいですし、
特にぼっけんのように予想が的中し有頂天になっている時は自分のポジションを過信しがちです。
常に最悪の事態を想定しそれに対処できる余力とプランを持っておくべきだと思います。
皆さんもぼっけんの失敗を参考にして是非失敗を回避してください。